金峯山西蓮寺の由緒《二〇〇七年書き換え》

永正甲子元年《一五〇四年、五〇三年前》天台宗金剛寺教誓法師が浄土真宗本願寺九代の実如上人に帰依し西蓮寺と改称されました。

当時該寺院は一の谷山に位置し、修行道場を始め伽藍も整い、周辺に存在する幾多の寺坊を圧したる主坊であったと伝えられています。後に現在地に遷居するに際し、金剛寺の寺号を今の村名に残されましたが、天和元年《一六八一年》加州候検地の際、雄神庄村と合併して庄金剛寺となったと旧記されています。

天明四年《一七八四年》及び天保四年《一八三三年》の二度祝融の災いがあって本堂並びに庫裏は烏有に帰し、其の後弘化二年《一八四五年》に復興されましたが、庫裏三度目の火難に罹りました。今の本堂南側柱に焼恨が見られるのは当時庫裏のみにて消し止められた証懇です。 度重なる火災の為に記録、文献として見るべきものは殆ど無く、只略々確実なる口伝と焼残りの過去帳の一部に記録あるものに拠って現今までの概略を偲ぶ次第です。

【年表他参考】
永正―室町時代後期、後柏原天皇の年号
天和―江戸前期、霊元天皇の年号(一六八二年九月二十九日~一六八四年二月二十一日)
加州―加賀国の異称
天明―江戸中期、光格天皇の年号(一七八一年四月二日~一七八九年一月二十五日)
天保―江戸後期、仁孝天皇の年号(一八三〇年十二月十日~一八四四年十二月二日)
弘化―江戸後期、仁孝、孝明天皇の年号(一八四四年十二月二日~一八四八年二月二十八日)

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よくあるご質問

皆さまからよくいただくご質問と回答です。


< 教義、仏事に関するQ&A >

Q:浄土真宗の教えとは?

阿弥陀如来のはたらきによって信心を恵まれ、念仏する人生を歩みます。この世の縁が尽きる時、浄土にうまれ仏となり、迷いの世に還って人々を教え導きます。

Q:阿弥陀仏とはどんな仏さま?

阿弥陀(アミダ)とは、インドの言葉「アミターバ」(無量光)「アミターユス」(無量寿)の「アミタ」を音写した言葉です。すなわち、どこにいても、どんな時も私たちを見守りすくいを届けてくださる仏さまなのです。

Q:浄土真宗の祖師とはどんな人?

親鸞聖人です。承安3年4月1日(1173、5月21日)に誕生され、9才で御出家、比叡山にて20年修行に励まれました。しかし、さとりの道を見いだせず山を下りました。そこで法然上人に出会われ、専修念仏こそが唯一の道であると気づかれました。その後、流罪などの苦難にくじける事無く念仏のみ教えを広め、「教行信証」「和讃」などを執筆されました。弘長2年11月28日(1263、1月16日)に御往生されました。

Q:法名と戒名は違うのですか?

浄土真宗では戒名ではなく法名といいます。厳格の規律(戒律)を授かる教えではないからです。阿弥陀仏のはたらきを法といい、その法のなかに生かされている私たちが頂く名前であるから「法名」というのです。「法名」は帰敬式を受け授与されます。本山(西本願寺)では毎日、また地方のお寺、別院でも記念行事などの際に帰敬式を行う場合があります。「法名」は死んでからの名前ではありません。法名を頂くという事は、み教えを人生の鏡として生きていくことの表明であり、阿弥陀仏のお慈悲に支られて生かされていることに気づかせてもらうという事なのです。ぜひ帰敬式を授式して法名を頂きましょう。

Q:報恩講、永代経(祠堂経)とは?

報恩講とは、宗祖親鸞聖人の御恩を偲び、ご苦労を通じて阿弥陀仏のお救いを深く味わさせて頂く法要です。浄土真宗のお寺にとって最も大事な法要であり、本山では1月9日~16日までお勤めになっております。富山県のお寺では10月~11月の期間中にお勤めされる事が多いです。
永代経は北陸地方では祠堂経とも呼ばれています。永代、いつまでもお経が読まれ、お寺が存続し、み教えがますます盛んになるようにとの思いから勤められる法要です。死者を追善供養する意味ではなく、故人を縁としてお寺にお参りし、聞法のご縁を頂くものなのです。ちなみに「祠堂」とは、本来他宗の寺院の檀家さんの位牌を祀るお堂のことで、そこにいくばくかの金銭を添えて位牌を持っていったのが始まりと言われています。真宗ではお寺の本堂という意味で用いられます。

Q:巡回報恩講(在家報恩講)とは何ですか?

それぞれのご家庭の仏壇で勤められる報恩講です。昔は、地域によっては親戚一同が集まり盛大に勤めていたものですが、現在では宗祖を偲び一緒に正信偈のお勤めをしております。その後、お茶などを飲みながら、世間話や悩みを聞かせて頂くのが一般的です。一年に一度の門徒さんとの触れ合いの貴重な機会です。ぜひ案内がありましたら、お受けしていただければ幸いです。

Q:ローソクの色は?

一般的にローソクの色には赤と白があります(金や銀もありますが)。赤は巡り報恩講や七回忌以降の法事に用い、白はそれ以外に用います。



< 西連寺に関するQ&A >

Q:金剛寺って何?

西連寺が真宗に変わる前の元の寺号が字となり、地域を表すものとして残りました。

Q:なぜ西連寺が旧庄川町に多いのか?関係は?

旧庄川町(砺波市)には西連寺が三か寺あります。よく間違えられる方も多くおられます。なぜと言われても、たまたまとしか言えません。それぞれ宗派も違い、特別関係もありません。区別の為、当寺は金剛寺と言われる事が多いです。

Q:境内のイチョウは何年たっているのですか?

資料は残っていませんが、約300年以上の樹齢といわれています。



< その他のQ&A >

Q:ペットが亡くなったのですが、お経はあげてくれますか?

ペット葬に関してはお寺によって考え方は様々です。当寺では、ペットも大切な家族の一員であり、その別れの悲しみもお念仏に遇わせて頂くご縁と考えております。ご連絡していただければお勤め致します。ただし納骨等は対応しておりません。

Q:檀家(門徒)ではないのですが、葬式や法事はしてもらえる?

何らかの事情で、お手つぎのお寺と連絡がとれない場合はお勤めをさせて頂きます。


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